組織

学院長のメッセージ

濱口道成校長

世界は君を待っている

名古屋大学は、1871年(明治4年)に設立された尾張藩仮病院・仮医学校を源流とし、以来143年、1939年(昭和14年)に名古屋帝国大学として創立されてからは75年を経て、今日に至っています。創立当初からの伝統である「自由闊達」な学風は、創造的な研究活動を行う土壌を培い、21世紀に入ってからノーベル賞を受賞した日本人12名のうち6名が本学関係者であることにも表れています。

情報技術革新により情報の流通量が爆発的に増え、グローバル化が急速に進展するなど、世界の構造は著しく変化しつつあります。また、リーマンショックや東日本大震災によりこれまでの価値観は揺らぎ、変化の総体を見極めることが困難な時代です。このような状況にあって、大学は、学問の府としてその歴史的、社会的使命を果たしつつ、時代の投げかける課題に応えていくことが求められています。中でも、膨大な量の情報を適切に取捨選択して的確な判断をくだし、実際に行動できる自立した人材を育成することが、大学の担う大きな役割だと私は考えます。

激動の時代を迎え、大学のあり方自体も再考が迫られていますが、混沌こそ、次なる調和の態様を模索できる好機でもあります。困難な道のりではありますが、真理を洞察して根源的な問題を探究し続け、かつ、様々な分野における深い専門性を連携させて目の前の具体的な問題を乗り越えていくことによって、世界における名古屋大学の役割を果たしていきたいと考えます。

この場をお借りし、皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。

名古屋大学アジアサテライトキャンパス学院長
濵口道成

to_top